朝の嘉義駅
早朝5時に嘉義駅に到着。既に駅舎は開いていたが、誰もいなかった。

嘉義駅は日本統治時代の駅舎がそのまま使われている。

天井には、洒落た花の模様が彫られている。

駅舎の外観。北海道の小樽駅と同じ建築家が設計し、よく似たデザインになっている。

(参考)小樽駅駅舎。

朝食はこのインスタントラーメンを食べた。牛肉は美味しかったが、思ったより辛くて焦った。
阿里山森林鉄路に乗車
阿里山森林鉄路は、日本統治時代に建設されたナローゲージ(線路の幅が762mmで通常の鉄道より狭い)の鉄道で、本線は阿里山駅まで71.4kmとかなり長い路線である。ただしこの時は、台風による土砂崩壊のため途中の奮起湖まで45.8kmの乗車となった。

切符は、販売開始後すぐに売り切れることで知られなかなか取れないらしい。今回はネット予約で席を押さえることに成功した。

嘉義駅の端っこのホームに入線した列車。かなり小型の機関車である。

車内は横2+1列の配置。車両の横幅も細めである。

発車してしばらくはこのような田園地帯を走る。一列に並んで生えているのは、嗜好品の檳榔がとれるビンロウヤシの木。

やがて山岳地帯にさしかかる。このような霧の中、高度を上げていく。

秘境駅に停車中の様子。

3時間20分で奮起湖駅に到着。

駅の近くで、ステンレスの弁当箱に入った「奮起湖弁当」を食べた。日本人が持ち込んだ駅弁がもとになっているらしい。鶏肉が甘く煮込まれていてとても美味しかった。

街を歩き回っているワンちゃん。人慣れしていて、威嚇したりはしてこなかった。
奮起湖駅近くの踏切を走行する森林鉄路の列車。

日本統治時代に神社の参道だったところ。竹林の雰囲気は、日本にしか見えなかった。

「神社遺址」の案内板。
関子嶺温泉(泥の温泉)
奮起湖から列車に乗って嘉義まで引き返し、関子嶺温泉行きのバスに乗った。

バスの車窓。ギラギラしたアジアの夜という感じだった。1時間程度で温泉街に到着。

本日の宿は、「関子嶺大旅社」。日本統治時代からある温泉宿で、戦前は「龍田屋」という名前だった。ここはホームページなどがなく、受付で宿泊させてもらえるかどうか聞いた。受付の女性は流暢な日本語を話し、スムーズに手続きができた。おそらく日本人がよく来るのだろう。

部屋はお世辞にも綺麗とは言えない。だが変にリノベーションしたりせずありのままの姿で営業している感じがよかった。
部屋ごとに温泉が引かれていて、自分でお湯を貯める。お湯にはとても濃厚な泥が混じっていて、湯船の底には泥パックのようなぬるぬるとした泥がたくさん溜まり、お肌に良さそう。
温泉に入ってリフレッシュし、ボロいベッドに横になっていると、いつの間にか寝てしまっていた。
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