【2022 タイ・ベトナム】④日目(タイ)

はまなす
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バンコクから「戦場にかける橋」までの日帰り往復はおすすめしません。

木製イスで5時間 泰緬鉄道の旅

朝のトンブリー駅

この日は朝6時半に出発。MRTに乗車し、タイ国鉄の普通列車ターミナル駅、トンブリー駅に向かった。7時10分にバーンクンノン駅で下車し、高架下に降りると、国鉄の小さな停車場があり、ちょうど列車がやってきた。

サボによるとバンコク近郊のナコーンパトム始発のコミューター列車らしい。しばらく線路沿いに歩いていくと、客車列車が停車しているのが見えてきた。

そしてトンブリー駅に到着。某ブログに「掘っ立て小屋で切符を売っている」と書いてあったが、しっかりとした発券窓口があった。

これから乗車する列車は、カンチャナブリー〜ナムトック間を含んでいるので外国人料金が適用され、100バーツ(約380円)となる。(それでも、194キロ乗車してこの値段なのでかなり安い。)ちなみに、外国人かどうかは見た目と話す言語によって判断される、らしい。

ナムトック行き257列車の牽引機関車。1975年、フランス・アルストーム製。

3等客車が8両ほど連なっており、かなりの長大編成だった。30分前に来たのだが、既に欧米人客がたくさん乗り込んでおり、座り心地の良いモケット張りの車両はほぼ埋まっていた。

そのため懐かしい雰囲気の木製イスの車両に乗車することになった。床板も木でできており、隙間から線路が少し見えていた。これはこれで楽しいから良いかと思ったが、5時間の乗車後にはお尻が大変ヒリヒリしており、翌々日ぐらいまで痛みを感じることとなってしまった。

国鉄南本線(トンブリー〜ノンプラドック)

乗車してしばらくすると、客車列車特有のゆっくりとした感じで発車した。しばらくはバンコクの郊外を走り、タリンチャン駅で電化新線のライトレッドラインと合流。タリンチャンを過ぎると、車窓はやはり東南アジアの田園風景になる。

沿線には、日本ではほとんど見られなくなった「ハエタタキ」(駅間の通信線の支柱)が立っていた。

途中駅にて。こんな感じの農村部をひたすら走る。

泰緬鉄道(ナムトック支線、ノンプラドック〜ナムトック)

ノンプラドックで本線と分岐し、ナムトック支線に入る。この路線はかつて「泰緬鉄道」と呼ばれ、タイとミャンマーを結ぶために旧日本軍が戦時中に建設した路線である。

タイに来てからはじめての山。この向こうにミャンマー国境があり、凄いところにやってきたと思う。

カンチャナブリーから観光客がたくさん乗車。木製客車も満員になった。

橋の手前に保存されているSL。戦時中に日本から持ち込まれ、終戦後はタイ国鉄で使用されていた。

泰緬鉄道の見どころ

(AsiaNetworkJapan撮影の動画)

カンチャナブリー駅を出発してしばらく走ると、クウェー川橋駅に停車し、鉄橋を渡る。この橋が、戦時中にイギリス人捕虜に建設させた「戦場にかける橋」である。

(AsiaNetworkJapan撮影の動画)

さらに1時間ほど走ると、崖っぷちに建設された木造の橋の上を通る「アルヒル桟道橋」に差しかかる。(2022年12月27日、この桟道橋を走っていた列車から乗客が転落したそうです。ご冥福をお祈りいたします。)

帰りに撮影した動画。鋭く切り立った岩肌が見えている。

そして終点、ナムトック駅に到着。山の麓にある小さな駅だった。帰りの切符を買う時間があるか心配だったが、ほぼ定刻通りに到着したので20分程度余裕があり、この日は問題なかった。

「戦場にかける橋」を徒歩で渡る

帰りは、クウェー川橋駅で下車。この鉄橋を徒歩で渡ることができるため、行ってみることにした。

川岸からみた鉄橋。

鉄橋の入り口には、爆弾の模型が置かれていた。

鉄橋を渡っているときの様子。釘がところどころ外れて鉄板が浮いており、なかなかスリリングだった。反対側から歩いてくる人とすれ違うときにはとても緊張した。

バンコクへの帰り

ロットゥー3時間乗車。お尻が限界…

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鉄橋からバスターミナルまでは約4km離れており、歩いていくのはしんどいな〜と思いながら交通手段を探していると、おっちゃんが「タクシー?」と声をかけてきた。バスターミナルまで150バーツ(約570円)とのことで、少し高いかなと思ったが疲れていたので乗車。トラックの荷台を改造して椅子を取り付けたソンテウと呼ばれるタイプの車だった。

ターミナルに着くと客引きがすぐに駆け寄ってきて、探すまでもなくロットゥーの窓口に案内された。バンコクまで130バーツ(約494円)。

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乗車した車は、昨日と違ってマイクロバスタイプで広々としていた。しかし、午前中の木製イスのこともあり、3時間乗車した後にはお尻が限界を迎えていた。

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ロットゥーはバンコク北部のモーチットバスターミナル近くの大通り沿いに着いた。そこからBTSモーチット駅までは地図で見ると近く見えるのだが、間に閉園した公園が挟まっていて遠回りを強いられ、30分ほど暗い道を歩くことになった。治安もあまり良くなさそうだったのでこの区間の徒歩はおすすめしない。

夕食

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サイアムパラゴンのフードコートでトムヤムクンを食べた。調理した鍋でそのまま食べる方式。地味に今回の旅で初のシーフードであり、とてもおいしかった。

ホテルに帰ると、疲れていたのでそのままの姿ですぐに眠ってしまった。

はまなす
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バンコクからカンチャナブリー県までの距離を軽く見ていました。往復で合計10時間ほど座ることになり、かなり体力を持っていかれました。

クワイ川鉄橋の近くにはゲストハウスがたくさんあるそうなので、その辺で宿泊することをおすすめします。

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