パーティーの翌日
フルムーンパーティーの翌朝、砂浜に出ると昨夜のゴミが大量に散らばり、つわものどもが夢の跡といった風情であった。

欧米人向けのレストランで英国式朝食を注文。観光客需要を当て込んだ本格的な欧米料理が食べられるのが東南アジアの良いところ。

14時にフェリーで港を出発。スラータニの市街地に着いたのは18時頃で、すでに薄暗くなっていた。駅近くのホテルまで向かわないといけないが、バスターミナルで聞くと「バスはすでに終わった」と言われた。仕方ないので貸し切りソンテウで駅へ向かう。200バーツかかった。

スラータニ駅裏のカラフルなホテル「NADPOB MANSION」に宿泊。

ありがたいことに、鍵をボックスに返却してチェックアウトする方式だった。翌朝早いので助かる。これまでも同じ目的でキモヲタが何人か来たのだろうか?

部屋はシンプルだが清潔感はあった。翌朝に備えて早めに寝た。
キリラッタニコム線に乗車!
この日は、タイ国鉄最難関路線の1つと言われるキリラッタニコム線に乗車する。この路線は、夕方にスラータニから山奥にある終点・キリラッタニコムに向かう列車と、早朝に引き返す列車の1往復しかない。キリラッタニコム駅の近くには宿泊できるところがなく、タクシーなどもいない可能性が高いため、夕方の列車に乗るのはハードルが高い。
そこで早朝にスラータニからタクシーでキリラッタニコムに向かい、6時25分発の列車に乗ることにした。

朝4時、ホテルをチェックアウト。

早朝のスラータニ駅。駅前のタクシー乗り場には都合よくタクシーが1台いた。キリラッタニコムまでいくらか聞くと、乗り場に掲げられた運賃表を指して800バーツ(約3200円)だという。明朗会計なのが嬉しい。

真っ暗な山道を走ること約40分でキリラッタニコムの街中に出る。運転手は駅の正確な場所を知らなかったので、最後はGoogleMapを見ながら案内して駅前まで行ってもらった。

暗闇に照らし出されたキリラッタニコムの駅名標。

列車には、「キリラッタニコム-スラータニ-キリラッタニコム」のサボが掲出されていた。

車内。レトロな木製のイスが並んでいていい雰囲気。

そうこうしているうちに明るくなってきた。駅に停車している牽引機関車の様子。

駅の背後には、昔の車両と思われるものが展示されていた。
キリラッタニコム駅を定刻通り発車。しばらくは集落の中を走っているが、やがて密林の中に入る。

本線と合流するバーントゥンポー駅までほぼ密林。たまに小さな駅があり、若干の人が乗ってくる。

乗客はほぼ学生。カラフルな制服を着ている。

ほぼ定刻通りスラータニ駅に到着。
列車を乗り間違え!なんとかリカバリしてバンコクへ
スラータニ駅からは、タイ南部で最後の未乗路線であるカンタン線に乗るつもりでカンタン行きの乗車券を買ったのだが、間違えてナコンシータマラート行きに乗ってしまった!途中で検札がきたが、何も指摘されなかった。(言葉の通じない外国人だしややこしい事態にしたくなかった?)そのため、分岐するカオチュムトン駅で列車があらぬ方向に曲がり始めてようやく気づいた。ちゃんと行先標を確認してから乗車しよう。

仕方がないのでカンタン線は諦め、ナコンシータマラートからバンコク行きの急行列車に乗車。開業したばかりの「クルンテープアピワットセントラルターミナル」がそのまま表記されていて非常に見にくいサボとなっている。国王から与えられた駅名だから省略できないのだろうか?

車内の様子。昼間は寝台が折り畳まれ座席になっている。

今回は直前に購入したため上段だった。窓もなく大変狭苦しいが、座席車で夜を越すよりははるかにマシである。
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