ボンジョルまでのローカルバス

今日は赤道まで行く。こういうローカルバスの発車時刻は7時が相場だが、心配なので6時ごろバスターミナルに行ってみた。まだバスは来ていなかった。

店を出していたおばちゃんに聞くとバスは7時だという。それまでコーヒーを飲んで待たせてもらうことにした。


6時半ごろ、小綺麗なバスがやってきた。前情報ではもっとぼろいバスだということだったので、更新されていて残念だった。

7時に出発。朝もやの中を走る。

高原の街だけあってブキティンギの標高は高く、ボンジョルに向けてグネグネ道を下っていく。

途中で、スマトラ島北部のメダンから来たバスとすれ違った。

やがて風景が農村部になる。この辺で前の席に座っていた人から話しかけられた。彼はなんとボンジョルに住む高校生だという。彼の家に招待されることになった。
ボンジョルの高校生の家

ボンジョルの集落内で下車。村の人にバイクで家まで送ってもらう。

カラフルでおしゃれな家だった。
彼の伯母が金の採掘をしているらしく、家の裏側に精錬機があった。ボンジョルは金山の村だったのだ!

朝食をご馳走になった。スパイスの効いた川魚が美味しかった。

この魚は家の裏にある池で養殖しているらしい。
彼は高校で日本語を少し勉強しており、日本に来たいと言っていた。しかし日本に来た外国人の実情はそんなに良くないと思っているのでそういう風に伝えておいた。
しばらく話した後、バイクで赤道の所まで送ってくれた。
いよいよ赤道に立った!

赤道に沿って建てられた歩道橋。塞がれていて渡れないようだった。

下川裕治さんと同じ構図で記念撮影!旅人をやっていてよかったと思った瞬間だった。

赤道の線の上でジャンプ!これは近くにいたおじさんに撮ってもらった。
金鉱山へ

写真を撮り終わると、さっきのおじさんが勧誘してきた。
「トレッキングに行かないか?」
これが目的だったらしい。山岳登はんをすると海外旅行保険の保障対象から外れてしまうので断ったが、次に「金鉱山に行かないか」と言われて興味が沸いてOKしてしまった。結果的にはトレッキングをすることになった。
おじさんのバイクの後ろに座ると、田んぼの畦道のようなところをひたすら走り、やがて「ここからは歩きだ」と言われた。


草の茂った獣道をひたすら歩いていく。

川を渡り…

急斜面を登り始めた。しかもここでおじさんが、
「俺はもうここまでだ。後はその鉱夫についていけ」
と言い出した(笑)いや、アンタガイドだろ、職務放棄すんなや(笑)
明らかに山岳登はんにあたり、ケガをした場合治療費は自己負担となるのでやめておくべきと判断。おじさんに「引き返そう。」と言った。

引き返す途中にこんな横穴が。
おじさん「これは小さいんだけど金の坑道だよ。上に行けばもっと大きいのが見れたんだけど」
いや、これで十分なんだが。わざわざ治療費自己負担の危険を冒してまでデカいのをみなくても良い。

金鉱石を叩いて金を取り出しているところ。彼はこの鉱山のボスだそうだ。
帰りのバス

おじさんが帰りのバスを止めてくれた。期待していたボロボロのバスだった。

金山トレッキングのせいで服が汚れたので、ホテルに帰った後洗面台で服を洗って干した。

ベッドの横にある小さな机でこのブログを書く。こういうスタイルの旅に憧れて今回の旅に出たが、結局途中までしか書くことができなかった。
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