
この日からいよいよ海外乗り鉄シリーズが始まります。
メークロン「傘たたみ市場」への鉄道旅
よくテレビに出てくる「メークロン市場」(線路沿いに露店が立ち並び、列車がやってくると屋根をたたんで撤収する)への路線は、末端区間が1日に4往復しかなく、発車シーンを撮影するのに都合のよい乗り継ぎパターンは限られる。そのため、この日は朝7時にホテルを出発した。
ウォンウィエン・ヤイ〜マハーチャイ(メークロン線東側区間)

BTSでウォンウィエン・ヤイ駅まで移動。そこから国鉄メークロン線のウォンウィエン・ヤイ駅までは700m離れている上に長い横断歩道を渡る場所があり、10分ぐらい時間がかかった。駅がどこにあるか初見だと分かりにくいと聞いていたが、路地に入るとすぐに発券窓口があった。


タイではじめての切符購入で、買えるかどうか不安だったが、簡単な英語で行き先を伝えるとすぐに売ってくれた。値段は10バーツ(約38円)で約30kmを移動でき、かなり格安。ほとんどタイ語で書かれていて読めないが、時間だけは数字で書かれているため正しい切符であることが確認できた。

しばらく行くと、4両編成の気動車がディーゼルエンジン音を唸らせながら停車していた。

車内は全体的に煤けている。プラスチック製の硬い椅子だが、実は日本の日立製作所製だった。
ウォンウィエン・ヤイ駅発車シーン。なかなか良いエンジン音が出ている。

踏切は人力で転がして道路を封鎖するタイプだった。日本ではまず見ないのでなかなか新鮮である。

列車がバンコク都から出て隣の県に入ると、車窓が一気に東南アジアの農村地帯になる。心地よい風を浴びながらうとうとしているうちに終点のマハーチャイ駅に到着。


この駅の周辺の線路沿いにも小規模ながら市場があった。
マハーチャイ〜(徒歩・船)〜バーンレム
この区間でメークロン線は2つに分断されていて、間にある川を渡し船で渡る必要がある。

このような市場を抜けて歩いていく。さまざまな海産物が売られていて、魚介類の匂いがぷんぷんする。少し分かりにくいところで若干迷いつつ歩いていると、船着場に到着。

簡単な構造の渡し船に乗船する。運賃は3バーツ(約11円)と格安。最初に乗った船は、対岸ではないところに行くらしく、他の乗客から口々に「降りろ!」と言われて慌てて飛び降りた。次にやってきた船で対岸に渡った。

対岸の船着場から続く道は、地元感満載の狭いアーケードになっていた。ここを抜け、案内表示に従って歩いていく。

突き当たりにあるこの大仏の前を左に曲がると、バーンレム駅に出る。
バーンレム〜メークロン(メークロン線西側区間)


バーンレム駅はこじんまりとした駅だった。再び10バーツの切符を買って、1時間ほど乗車すると、列車のスピードがゆっくりになり、何やら人混みが見えてくる。

この区間こそが、有名なメークロン市場である。列車は最徐行のまま5分間ほど走って終点メークロン駅に到着。
メークロン市場での撮影タイム
駅に到着した時点で列車は10分遅れており、折り返しの発車まであと10分しかない。息をつく間もなく、急いで撮影スポットを確保しに走る。

メークロン駅周辺は人で溢れかえっていた。ほとんどが列車ではなく、観光バス等に乗ってやってきていると思われる。なお、バンコクからのツアー代金は1400バーツ(約5320円)ほどするらしく、列車で来る場合と比べて圧倒的に高い値段になっている。


市場では、このようにさまざまな魚介類や野菜が売られていた。観光客はこのような商品を買わないので儲けにならないのではないかと少し心配になった。
いよいよ、列車が市場の中を走る!
緩いカーブの途中になっていて、場所取りされていない良さげな場所を発見。カメラを構え待機していると、注意を呼びかける放送が鳴り、露店の人たちが屋根をたたみ始めた。そして遠くから警笛が聞こえ、列車がやってきた。

ロットゥー(乗合バン)でバンコクへ
良い動画が撮れたら、すぐに荷物をまとめて撤収するのがはまなす流。次の列車は4時間後までないので、しばらく歩いていったところにあるバスターミナルからロットゥーに乗車。バンコクまで100バーツ(約380円)と列車よりは高いが、ツアーに参加するよりはかなり格安。

ハイエースを改造した車両で、しかも一番後ろの狭い席に当たってしまったため、大変窮屈な思いをしながら2時間乗車。14時ごろ、ホテルから2駅のBTSエカマイ駅前で降りた。
フードコートで食べまくり②
エカマイ駅で降りたあと、近くのショッピングモールのフードコートでチキンライスを食べた。長時間のロットゥー乗車のあとの食事は大変美味だった。

その後、ホテル近くのターミナル21というショッピングモールのフードコートに移動し、また食べる。

夕食も同じフードコートで食べた。



その後、ホテルへ帰り、いつものようにビールを飲み、翌朝も早いので就寝。
コメント
旅先の市場やスーパーマーケットなど
地元の食材を見て回って食べるのは
醍醐味ですよね。
そうですね。安い店の料理のほうが地元の味が出ていて良かったりします。