ベトナムへ再入国

中国側に3時間滞在した後、ベトナムへ戻った。中国の出国審査では、ベトナムへ入国するのに有効なビザを持っているか?と聞かれた。前回eビザで入国しているので今回はビザなしで入国できるはずだ、と翻訳した画面を見せると出国スタンプを押してくれた。
ベトナムの入国審査は、特に何も聞かれず入国スタンプを押してもらった。

審査場を出るとすぐにバイタクおじさんが寄ってきたので、ラオカイ駅まで往路と同じ3万ドンで交渉し乗った。
欧米人に人気の高原リゾート・サパへ
急傾斜を走るバス
ラオカイ駅前に到着し、バスを待っていると屋台のおばちゃんが寄ってきて、「バスは1時間後だからコーヒー飲んでかない?」と時刻表を指差すが、その1本前の25分後のバスがあった。 おそらく25分後に来るのだろうが、まあ釣られてやるかと思ってコーヒーを注文してみた。

コーヒーは練乳が入っていて甘く、猛烈な暑さと湿気の中でとても美味しかった。

約10分後、バスが到着。そして発車時刻になるも、運転手が乗り込む気配がない。やっぱ1時間後だったのかな?と思ってスマホをいじっていると、なんと運転手が呼びに来たではないか(笑)
全部マッチポンプだったのかよ…コーヒー美味かったから全然おkだけど。
ベトナム人の商魂たくましさを実感しつつバスに乗車。お昼どきだからか、乗客は3人程度。

途中で何回も停車し、どんどん段ボール箱が積み込まれる。アジアにありがちな客貨混載バスなのであった。

やがてラオカイの市街地を抜け、つづら折れの山道を登っていく。

急峻な斜面が耕され、段々畑になっていた。おそらく山間部で暮らす少数民族のエリアに入ったのだろう。

写真では伝わりづらいが、かなり急な坂道のど真ん中で停車し、荷物を届けに行った。サイドブレーキを引いてあるとはいえ、今にも後ろ向きに走り出しそうで非常に怖かった。
サパに到着
山道を1時間半ほど上がっていくと、忽然と山の上に大都会が姿を表す。

この発展ぶりには目を見張った。フランスの植民地時代から避暑地として開発されていたらしいが、ここまでとは…

サパの真ん中には湖があり、対岸を見渡すとヨーロッパのようだった。

こっちの建物はチベットっぽい。
おばあちゃん、それ●●だよね!?
しばらくサパを散歩していると、トイレに行きたくなった。

近くにあった、いかにも欧米人が好きそうな派手なカフェでトイレを借りた。そして、その店でコーヒーを注文した。

ココナッツコーヒー、4万ドン(約240円)。コーヒーのなかにシャーベット状のココナッツミルクが入っていてとても美味しかった。
コーヒーを飲んでいると、黒い民族衣装を着たおばあちゃんが話しかけてきた。

少数民族・黒モン族だと思われる。最初は木製のアクセサリーなどを見せてきたが、「No,No」と言って断っていると、次に植物のようなものが一握り入った袋を見せてきた。

どうみても●リ●ァナです。本当にありがとうございました。
ベトナムでは、日本と同様マ●ファ●の使用は法律で禁止されている。ただし、少数民族が服を作る際に麻の繊維を用いるので、そのための栽培は認められているらしい。それを悪用してサパに来た外国人に売っているのだとか。前情報は本当だった。
当然お断りした。
高原の街並み
コーヒーを飲み終わると、食事をしなくても満足した感じになったので、引き続き街を散歩した。



ヨーロッパのようで、東南アジアでもあり、若干チベットのような雰囲気もある不思議な街並みだった。
夕食、夜行列車2泊目
夕方、再びバスに揺られて山道を下り、ラオカイへ戻った。下界へ降りると気温・湿度が一気に上昇し、大粒の汗が出てきた。開いている飲食店が少なく、フラフラになりながら何とかたどり着いた店で夕食を食べた。

ブンカーという麺。素麺のような麺の上に魚のすり身を練った揚げのような物が載っている。この夜は非常食のクッキーで我慢することになるかも、と思っていたので温かい食事が身に染みた。

夜のラオカイ駅。

ハノイへ戻る夜行列車は、国鉄車両で予約したはずなのだがおそらく車両運用の都合で民間旅行会社の車両になった。内装が豪華で少し得した気分。
この日は、1日で中国やサパなど目まぐるしく動き回ったため、すぐに寝てしまった。
コメント