ソ連感あふれるヴィーンニツャ【戦時下ウクライナ②】

SIMを無事ゲットした後、ホテルを目指しつつヴィーンニツャの街をぶらぶら。

軍服を着た人が結構歩いていて、戦時下を実感する。帰還兵か休暇中の方だろうか?

駅で待ち構えているとウワサになっている徴兵官っぽい人は見なかった。

駅近くのスーパーで買った飲むヨーグルト(ウクライナ産)。日本の物よりもミルク感がとても濃厚で、数種類のベリーの味が効いていてとても美味しく、冷蔵できる状況であれば持ち帰りたいと思ったほどであった。

路面電車も…

トロリーバスも…

そして普通のバスも、全てがレトロ!被写体だらけの街である。人目を気にせずパシャパシャ撮りまくる。

街並みもソ連時代にタイムスリップしたかのようで、素晴らしすぎる!ソ連成分の摂取しすぎで鼻血を出してぶっ倒れそうになりながらも歩いていく。

大興奮しながら歩いていると、おばさんが近づいてきて、

「シュピオン?」

と聞いてきた。もちろん私はスパイではないので、慌てて「ニエット!」と否定するとおばさんは納得したのか去っていった。この時以降、いろんな場所でこの言葉を浴びせかけられることとなる。

橋を渡ってしばらく歩くと、欧風の街並みの旧市街に到着。このあたりにホテルがある。

その名も「ホテル ヴィーンニツャ」。ソ連感たっぷりの無愛想でダルそうなおばさんがのんびりとチェックイン手続きをやってくれた。

ホテルの内装もソ連時代そのままと思われる、格調ばった古臭い感じで大興奮。なお暖房が故障していてまったく温風が出ず、上着を着て寝るハメになった。

ホテルで2時間ほど休憩したのち、夕方のお散歩へ。

旧市街を抜けていくと…

再びソ連感のあるビルが立ち並ぶエリアへ。坂を下り…

大きな川を渡る。

川の向こうにはソ連時代の建築と思われる団地群があった。キシナウでも似たような光景を見たが、何度見ても飽きないものである。

日も暮れて夜になりかけの頃、中心部に戻ってきた。人は結構出歩いている。

ショッピングモールは日本のものと同じぐらいの綺麗さで、戦時中だと思えないほど中は賑やかだった。しかし…

広場には戦死者を示す国旗がたくさん。現代の戦争は、血みどろの戦いが繰り広げられているほんのすぐ近くで、「欲しがりません、勝つまでは」的な生活ではなく他国と何ら変わりなく日常を過ごしている人たちがいるのが特徴なんだろうなと思った。

ショッピングモール内のスーパーで買った夕食。ワレニキ(じゃがいも入り餃子)、カーシャ(そばの実)、カマンベール、ビーフジャーキーと赤ワインである。どれもとても美味しかった。

ワレニキには「BONSAI」という醤油(笑)をかけて食べた。少し甘めだがワレニキにはよく合っていた。

安物のウイスキーでウクライナ入国とソ連成分の摂取しすぎによる興奮を鎮め、就寝。

コメント

タイトルとURLをコピーしました