ベトナム中部高原地方のバンメトートから、ラオス南部のパクセーまでのルートをご紹介する。

理想
最も効率的なルートを選択すると、バスを2本乗り継げば行くことができる。
バンメトート(北バスターミナル)〜プレイク(ザライ省)

北バスターミナルの奥にある「PHUC HAI」というバス会社から出ている。23時発、20万ドン。
バスアプリ「Vexere」で調べたところ他のバス会社からも出ているようだ。
プレイク〜パクセー
諸事情(後述)のため途中区間のみ乗車したが、この区間を直通するバスがあり、前のバスからプレイクのバスターミナルで乗り継げるようだ。ロンプラによると20万ドン。
実際のルート
実際には、バス3本とバイタクを乗り継いで行った。
バンメトート〜ゴックホイ
Vexereで事前に調べたところ、ネット予約はできないがラオス国境近くのゴックホイを終点とするバスがあった。ゴックホイからはラオス行きのバスに乗り継げるようだ。
北バスターミナルへ行くと、タクシーの運ちゃんが寄ってきてしつこく勧誘してくる。バスに乗ると言っても、「バスは来ない。時間の無駄だ」としつこくタクシーに乗せようとしてくるが、ゴックホイまで300km。目玉が飛び出るくらい取られるのは明らかだ。拒否し続けていると、バス会社に紹介してマージンを取る方向へ転換したらしく、上記のPHUC HAIへ案内された。それで納得しておけば結果的にはスムーズだったのだが、待っているとゴックホイ行きのバスが来たため、乗車した。バスは混んでいて残り1席になんとか乗る形になった。
21:50発(予定)→22:30発、30万ドン。
ゴックホイ〜国境
早朝にゴックホイに到着。目が覚めるとすでに着いていて、せっかちな乗務員に叩き起こされ慌てて下車。目の前のフォー屋で食事をすませ、ラオス行きのバス会社の場所へ行くが見当たらない。どうやら無くなってしまったようだ。途方に暮れているとバイタクがやってきて20万ドンでラオスまで連れて行ってくれるという。寝ぼけていたのでバス会社を紹介してくれるのかな?と思って乗ってしまったのだがこれが大間違い。寒い中国境まで約11kmをバイクはひた走り、上着を着たいから止まってくれと言っても無視された。

そして国境に到着。バイクを降りると犬が吠えかかってきたので、慌てて近くの店に避難。そのまま国境が開くまで待っていると、モスグリーンの制服を着たイミグレ職員たちが朝食を食べにきた。そのうちの1人が話しかけてきたが、そいつが実はクセ者だった。

朝7時になると、バスでやってきた欧米人たちが出国審査の建物へ歩き出したのでその中に紛れ込んでスムーズな出国を狙う。審査官は先ほど話しかけてきた人だったので運が良かったかな、と思ったがなぜかパスポートを1ページずつ慎重にめくって確認し、首を捻ったかと思うと1から確認をし直し始めた。怪しい国には行ってないはずなんだがな、と思いつつ見ていると5万ドン紙幣をひらり、と見せてきた。賄賂要求だ。
親しげに話しかけてきておいて後で賄賂を要求する手口なのだろう。1万ドン紙幣を3枚、これしか持ってないんですよという風に差し出すとあっけなく出国スタンプを押してくれた。


ベトナムとラオスのイミグレの間は1キロ弱ほど離れており、中間に国境のラインが引かれ石碑が立っていた。

ラオス側のイミグレは特に問題なく、スムーズに入国スタンプを押してくれた。
国境〜アッタプー

イミグレを抜けたところで45分ぐらい待っていると、ベトナム側からバスがやってきた。アッタプーまで20万ドン。ゴックホイから乗っても同じ値段だったと思われ、バイタク代は交通費と考えると完全に無駄だった。しかしバイクで来なければこんなにじっくり国境を見られなかったので、観賞料ということで…

アッタプー東部のベトナム系レストラン「Duc Loc 03」の前で下ろされる。
アッタプーで1泊。
アッタプー〜パクセー
バスターミナルはアッタプーの街の西外れにあり、バイタクやトゥクトゥク等も一切いなかったので約4km歩いた。こまめに水分補給をしていたが塩分が足りなかったのか軽い熱中症になった。
バスターミナルへ行くとボロボロのバスが1台止まっていた。

行き先はラオ語で書かれていて読めない。近くにいたお兄さんに「パクセー?」と聞くと頷いたのでこれがパクセー行きのようだ。念のためGoogleレンズで確認すると、

このように表示された。便利な世の中になったものだ。
バスは見た目に違わないボロバスで、5kmぐらい走ったところで動かなくなってしまった。

運転手がスパナを取り出してカチャカチャやっていたが、ダメだったらしく電話をかけだした。40分ぐらいで整備士とおぼしき人がバイクでやってきて、修理するとすぐにエンジンがかかり、再度出発。
その後も途中のレストランでホースを借りてエンジンを冷やしたりしながら、這々の体でパクセーに到着。

バスターミナルは中心部から8km離れているため、トゥクトゥクに乗り換えて向かった。
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