パレンバン〜ブキティンギ間 約760kmのバス乗車
朝6時半ごろ、ホテルをチェックアウト。バスのチケットはあらかじめTicket.comというサイトで購入してある。バス会社のオフィスまで約6km離れており、Gojekでバイタクを呼んだ。早朝で応じるドライバーがいるか不安だったが杞憂で、すぐにマッチした。やっぱりアジアはなんとかなるのである。

20分ほどでYoanda Primaというバス会社のオフィスに到着。スマトラ島全体の道路の地図が掲げられ、今回は行かないメダンやバンダアチェといったスマトラ北部の地名もあった。

バスはすでにオフィス前に駐車していた。ボロボロのバスを想像していたので、思ったより綺麗そうななバスで拍子抜けした。
イスに座って待っていると、乗客のおじさんが話しかけてきた。彼は「HigashiIzu Basketball Club」という日本の地名が書かれたTシャツを着ており、どこで入手したのか聞くと古着屋で買ったとのこと。パレンバンでバイクタクシーの運転手をしていて、実家に帰るのだそうだ。「日本で働くことはできるか?」と聞いてきたので、日本にはバイクタクシーはなく、タクシーをやるなら車が必要だと伝えると少しがっかりしていた。

連絡先を教えてくれたが、もうパレンバンには戻ってこない。なお、この後シンガポールにいるときに彼がWhatsAppで連絡してきたので、空港にある滝の写真を送ったら喜んでいた。

見送りの人たちが来ていた。予約では8時半出発となっていたが9時を過ぎてから車で乗り付けてくる人もいて、アジアだなあという感じだった。なお到着は翌朝6時となっていたがこれも大嘘であった。
9時半ごろ、ようやく出発。

車内の様子。一見綺麗そうに見えるが、劣化したり汚れている部分が結構あってやはりアジアのバスだった。

速乾性をうたっている靴下であるにもかかわらず一晩で乾き切らなかったのでバスの車内で干す。これもまた乞食スタイルである。


しばらく走ると郊外の風景。ロバ?が草を食べている。

途中のガソリンスタンドで給油。リッター6800ルピア(約64円)と日本の半額以下だが、物価の差を考えると意外と高いのかもと思う。インドネシアは一応産油国だがすでに輸入が輸出を上回ってしまっているらしい。

給油中におばさんが食事を売りにきた。可もなく不可もない味だった。


夕方、パダン料理が出てくるドライブインで休憩していると、なんとバスが走り去った。置いていかれたかと焦ったが、乗客のおじさんに聞いたところ修理しに行ったという。仕方がないのでおじさんと夕陽を眺めながら駐車場で喋って時間を潰した。

真っ暗になった頃ようやくバスが戻ってきた。

夜間もほぼ休憩なしでスマトラをひたすら北上。意外と頻繁に集落がある。
東南アジアのバスにありがちだが、一晩中大きな音で音楽を流しておりほとんど寝れなかった。

ブキティンギにつく前に大きな湖の前を通る。


ラックレール式鉄道の廃線跡があった。

バス会社のオフィス前に到着。朝6時に着くというのは大嘘で、14時ごろになった。29時間ほぼバスの座席に座っていたので身体中が痛かった。
Gojekでバイタクを呼び、ホテルに向かった。
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