日本人がほとんど乗らない鉄道に乗車。8時間の旅
タンジュンカラン駅

朝、昨日のヤバいホテルを出て発展途上感のある道を歩きタンジュンカラン駅へ。

途中に踏切があり駅方面を望むことができた。

駅前にあったエメラルド色が美しいモスク。

乗車前に駅前のコンビニで弁当を買って食べた。てり焼きチキンが美味しかった。

南スマトラの鉄道の始発駅であるタンジュンカラン駅。
南スマトラの鉄道に乗車
駅員にスマートフォンの予約画面を見せると、駅舎の前にある機械で切符を印刷してくれた。改札口で切符とパスポートの確認を受け入場。

改札に近いホームには、南スマトラ地区の特徴である赤い塗装のディーゼル機関車が牽引する石炭貨物列車が停車していた。なお、旅客列車の牽引機もこれと同じである。写真撮影に厳しいと聞いていたが特に監視などはなかった。
発車シーンの撮影にも成功。

今回乗車する列車は、昨日のメラク線と同じエコノミ客車だった。

車内の様子。シートピッチはかなり狭く、大人が満員で座るとかなり窮屈。幸いなことに私の向かいは子供で、座面の上にちょこんと座ってくれたので助かった。
列車は定刻通り発車。客車列車なのでゆっくりと加速していく。

しばらくはバンダルランプンの街並みが見えているが…

やがて深い密林の中を走り始める。そしてこんな景色がひたすら続く。




石炭貨物列車はかなりの高頻度で走っているようで、1時間に1本ぐらいはすれ違ったように思う。そのためか、ローカル線のイメージと違ってすれ違いのできる複線区間も結構あった。

昼食は車内販売のナシゴレン。物売りは排除され、車掌が軽食や飲み物を売っていた。

途中の駅で、トイレ用の水を給水している様子。

プラブムリー駅でルブックリンガウ方面の路線と合流。後からやってきて、なんとこちらより先に発車していった(笑。それはないんじゃないか。

やがて夕陽が差しはじめ、終点が近づいてくる。長時間の乗車でお尻がとても痛くなっているが、なぜか降りるのが寂しい気持ちになるのが不思議だ。

そして終点、クルタパティに到着。

タンク車が停車していた。「プルタミナ」(国営石油企業)と書かれているので中身はおそらく石油だろう。
パレンバン

パレンバンの象徴、「アンペラ橋」の写真。

クルタパティ駅からパレンバンの中心部までは7kmほど離れているので、Gojekで車を呼び移動。いつもすぐに車がつかまるのでかなり便利である。運転手は一見ブラジル人のような南米っぽい風貌をしていたが、インドネシア人の名前だったのでただのエキゾチックな人だったのだろう。

パレンバンは想像以上に都会で、整然とした街並みをしていて驚いた。昨日のバンダルランプンが嘘のよう。
そして今日は奮発して1泊約2400円の「レッドプラネットホテル」に宿泊。

昨日とはうって変わって都会的な雰囲気で清潔な部屋。今回のインドネシアでは一番クオリティの高いホテルだった。

トイレ・シャワーもきれいだった。

夕食は、高級パダン料理の店「パギソレ」へ。外国人が来店することは滅多にないらしく店員は結構戸惑っていた。

パダン料理は、テーブルに料理が並べられ、取った分だけお金を払うシステムである。この写真には写っていないが、カレー味のフライドチキンのようなものが一番美味しかった。値段を気にせずたくさん取って食べたが、128700ルピア(約1287円)と意外とリーズナブル。だがそれでもパダン料理の中では高い方だと後で知った。
翌朝からはいよいよ最大の山場、21時間半のバス乗車である。それに備えて早めに寝た。
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