出発前にバンコクをぶらぶら
ワット・アルン
MRTイサラハップ駅で下車し、10分ほど歩くとワット・アルンに到着した。

このような巨大で、細部まで緻密に作られた仏塔が立っている。


表面は大量の細かい陶器を貼り付けて作られている。もの凄い手間がかかっているなと感動した。
昼食
ワット・アルンからは渡し船に乗ってチャオプラヤ川を渡り、MRTサナームチャイ駅まで徒歩。そこからMRTでスクンビット駅へ移動し、ターミナル21のフードコートで出発前最後の食事をとる。

海南風チキンライス。安定の美味しさだった。
ルンピニー公園
昼食が終わった時点で12時ごろであり、出発まで時間があったため、ルンピニー公園で時間をつぶすことにした。タイ陸軍のお祭り?をやっていて、ステージや露店がたくさん出ていて賑やかだった。

陸軍のお祭りらしくスナイパーの人形が置かれていた。

露店で買った抹茶オレを飲みつつ、池を眺めてぼーっとする。今まさにアジアを旅してるなあと実感するひとときであった。
いよいよ出発! が、しかし…
1時間ほど経った後、コインロッカーの荷物を取り出し、フワランポーン駅へ向かった。すでにお目当ての列車は入線していて、シーツ類のセットや水の補給、洗車など出発準備をしている最中だった。
パダンべサール/スンガイコーロク行き 45/37列車

発車標。「スンガイコーロク/PBS(パダンべサール)」行きと書かれている。

今回乗車するのは、韓国・大宇製の2等寝台客車。

国際列車に乗るのはこれがはじめて。別の国の地名が書かれたサボを見てテンションが上がる。

車内はこのようなボックスシートになっていて、夜になるとイスの座面を移動させて中央の隙間を埋め、シーツを敷いてベッドにできるようになっている。
列車は定刻通りに出発した。が、30分ぐらい走ってバーンスー駅に着いた後、
なぜか後ろ向きに走り出した。
車掌氏は他の乗客には理由を説明していたが、私のところには来なかった。
ここで「アジアの列車にはよくありがちな車両故障だろう。次の列車に乗って行けるとこまで南下しよう」と判断したことで事態がさらに悪化することになる。
フワランポーン駅で切符を買いなおす

列車はフワランポーン駅に引き返し、乗客は全員下ろされた。「さて、次はどうするかな〜」と時刻表とにらめっこしていると、どうやら19時30分発のナコンシータマラート行き急行に乗り、途中のカオチュムトン駅で下車して普通列車に乗りかえればタイ南部最大の都市・ハジャイまで行けることがわかった。

カオチュムトンまでの切符。めったに外国人が降りないような小さな駅らしく、窓口で何回も本当に合っているかどうか聞かれた。検札に来た車掌も切符を長時間眺めたあと、上司に見せに行った。なお、下川裕治さんの本「東南アジア鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編」においてこの駅で下川さんが下車しているため問題はない、はず。
ナコンシータマラート行き 85列車
切符を買ったあと、まだ時間があったのでコンビニへビールと軽食を買いに行った。ところが、タイ国鉄では車内での飲酒が禁止らしく、窓枠に缶ビールを置いていると片付けるように言われた。(あとで布団を被りながらこっそり飲んだ。)
出発前に面倒くさい物売りがやってきて、頼んでもないのにガパオを座席の上に置くとお金を請求してきた。もちろん拒否したが、2分ぐらいしつこくノーと言い続けてようやく諦めて立ち去っていった。タイにもこんな面倒くさい人がいるんだな、と思った。

出発してしばらくすると、車掌がイスを改造してベッドにしてくれた。

ベッドの中はこんな感じ。
寝台列車の車窓はこんな感じ。「急行はまなす」が最初で最後になると思っていたので、海外とはいえ再び寝台列車に乗れて嬉しかった。
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